maruca(mamaracho G.H.)

*カラフルクレイジー*

 神奈川県茅ヶ崎市、駅からほど近い飲み屋や民家が立ち並ぶ角を曲がると、一際カラフルなお店が目に飛び込んだ。

 ここはカラフルなハンドメイドウエアHUGGIESがプロデュースするmamaracho G.H.HUGGIESを手がけるmarucaさんは、海外で見つけてきた個性的な生地を使ってキッズウエアやレディースウエア等を制作している。

 

 ‐独特の色使い‐

 店内に溢れる色とりどりの服やアクセサリー、とにかく最初は色のシャワーに圧倒される。これらの制作のため年に2回、marucaさんはおよそ10日間かけて海外での買い付けを行なっているという。

 「妹のhinodeと一緒に、服の材料はもちろんのことターバンやサンダル等とにかく目に留まった面白いグッズを見つけては日本に持ち帰ってきています。実は昨日、日本に帰ってきたばかりで今回もロサンゼルス、サンディエゴ等の西海岸やメキシコに2人で行ってきました。」

 

こうして厳選した材料により、店内にはmarucaさんによる一点ものの服がいくつも並んでいる。marucaさんが、こんなにもたくさんの色が好きでこだわり続けること、それには幼少期の環境に理由があるようだ。

 「小さい頃に、父親の仕事の関係で海外に行く機会が多くありました。そこでは日本であまり見ない色使いをたくさん目にしたんです。色に限らず、見たことのない世界を知れたのも父親のおかげです。そうゆう環境に刺激されて影響を受けたのが今につながっているんだと思います。しかも短期間でたくさん見たということが、よりいっそう記憶に焼き付いたのかもしれませんね。」

 

‐色が与えるもの‐ 

 「世界各地の民族服や色使いにはとても影響を受けてます。服も一点一点を丁寧に作っていて、同じパターンの工程をまとめて作るような流れ作業ではやっていないですね。もちろん流れ作業でやったほうが早いとは思うんですが、一点一点を完結させながらやってます。効率をあげたいという葛藤もありますが、今はそれが自分の味だと思っています。」

 大量生産の時代、安くてもかわいい服が並ぶ時代であるが、marucaさんの作る服はそれらとは一線を画す。

 「パッと見たり、持ってみたりしたときの感じが全然違うと思うんですよ。一つ一つテーマであったり、何かをイメージして作っているので。流れ作業では出せないものが出ていると思います。」

 それぞれの服に、こんな人に着て欲しいという思いを込めてつくっているため、お客さんの手に渡り旅立って行く時の思いは一塩であるという。

 

marucaさんのお子さんたちも、こうして幼い頃からたくさん色と接しているせいか、色に対する抵抗感が少ないという。

 「友達からは、『すごい派手だね』と言われてるみたいです。でも色のおかげなのか、とても性格が自由な子達に育ちました。色以外に対しても固定概念をあまり持たず成長してほしかったですしね。元気さであったり制作のアイディアなど、私も逆に子どもたちから影響を受けたりしています。」

 「考えに考え抜いたバランスというよりは、勢いだったり直感を大事にしています。一つ一つにとても個性や思い入れがあるため、気に入ってくれた人とのつながりはとても深いものになっていると思います。」

 

 このお店に入った瞬間から感じていた気持ち。色には人を元気づけたり前向きにさせてくれる力が、たしかにあると確信した。

 

※上記の内容はすべて取材当時のものです。