間瀬力也 (風炎)

こだわりぬいた素材と技術でレザーアイテムを作り出す

愛知県大府市に一軒のレザーショップがある。店内に入るとすべての棚に商品が敷きつめられ、多数のアイテムに心が躍る。豊富なカラーバリエーションや他にないアイテム、またデザインの商品展開が魅力的だ。レザーアイテムは、財布や鞄からヘアアクセサリーまで幅広く、中にはスワロフスキーを取り入れて男性だけではなく女性向けの商品も充実している。合わせて店内にはクラフト教室のスペースがあり、自分で製作することもできるのだ。そんな誰もが利用しやすいレザーショップ「風炎」を立ち上げたのは間瀬力也さん。デザインから製作まで全てを自身で手がけている。

 

 もともとレザーのアイテムが好きだったという間瀬さん。自身で製作を始めた理由を、「自分の物で理想のものがなかったので、作っちゃえ-っていう発想からですね。」とあっさりと答えてくれた。全て独学で始めた間瀬さんは、作品を分解したわけでもなく、ただ作品を見て見様見真似で技術を習得してきたという。

 

 最初の作品は小銭入れだったそうだ。ホームセンターでたこ糸を購入し、アイスピックで穴を開けて製作したと言う。そこから調べていき、現在ではたくさんの種類の道具を使いこなしている。また手縫いの技術についても以前は一時間で縫っていた距離が今では10分で縫えると言うのだ。趣味で始めて半年後にはブランドを立ち上げたという間瀬さんの知識と技術の向上の速さは驚くべきものだ。

 

 そして、風炎で使用する革。間瀬さんは、「自分で見極めるしかないので、今の革にいきつくまでにも何年もかかっている。すぐ型崩れするような革はだめだし、使っていていい物だよねってなっていくような革じゃないといけない。」と言う。今までに何十種類も失敗をして、最終的にはオリジナルのレザーを作成して扱っているのだと教えてくれた。

 

 そんなこだわりぬいて製作された作品を購入するだけでなく、自分で作れてしまう風炎。 

「楽しみながら物を作りたいなら、同じ物ができますよ。あと安くできますよ。」と言いながら見せてくれた生徒さんの作品。素人が作った物とは思えない完成度だった。ここではスタッフの指導のもと、自分で製作することができるのだ。

 

 身近に感じてもらいたいという思いから始めたクラフト教室。時にはお客様からアイデアをいただくこともあると言う。お客様の意見を聞き入れながら新しいアイデアで作品ができていく。お客様のアイデアを実際に形にした財布の中のカード入れは、今までに見たことのないデザインで機能性にも富んだ独創的なものだった。

 

 フェーン現象の意味合いで、いろいろな物がぶつかりあってアイデアが生まれるということから、また熱くという思いからつけられたと言う「風炎(フェーン)」。これからも新しいアイデアが間瀬さんの手によってどんな形となり表現されるのか楽しみだ。「誰よりも進化していないといけないのは僕だから。」と、間瀬さんの発した言葉が力強く印象に残った。

 

 ※上記の内容はすべて取材当時のものです。